絹本著色法然上人絵伝縁起

絹本著色法然上人絵伝縁起

此なる「絹本著色法然上人絵伝」は、南北朝から室町時代前期(1390年前後)頃、覚如(親鸞上人の曾孫)が浄土宗の開祖法然上人の御生涯を描いた「拾遺古徳伝絵」を基にして、掛け軸六幅に描いた作者不明の絵伝で、元は然るべき一向宗(浄土真宗)の寺院で所蔵されていた絵伝なり。

然るに、永禄六年(1563)一向宗徒が一揆を起こし、家康公が討伐の功をはたされ、当山太子像の御前にて神文誓書を奉り放免し、当山に一向宗の宗徒を建ておく事で許されたり。その砌、一向門徒の信仰の証として、家康公直々に下し置かれたる、絵伝なり。

その後、一向宗門徒並びに当山壇信徒を問わず、この絵伝を拝礼しようと列をなした。

その後星霜相遷り、享保年間(1716~1736)再興されたが、更に星霜相遷り、積年の損傷激しく、平成13年現住祥空代に、岡崎市と有縁の縁者の協力を得て、修復再興される。